失敗は成功のもと。しかし、失敗を事前に予測しておくことも大切。

エッセイ

失敗は成功のもととはよく言われることだ。しかし、案外そういうことは何かチャレンジしている時、しようとしている時には、忘れがちなことだ。

何かに取り組む前にどのようなリスクがあり、どんな失敗が予想されるかはある程度見積もっておく必要もある。

あながち間違ってない精神論。

へたくそな英語でエッセイを書き始めたが、まだ不慣れなので、どうしても言葉がつまることが多い。そのたびに、イライラするし、フラストレーションがたまる。

考えれば、日本語でもものを書き始めたとき(もう十年以上前になるが)、やはり言葉がつまって、先に進めないというときもあった。書く体力もまだそれほどなかったので、一日に三時間くらいかけて、ようやっと2000文字、それで限界だった。

いまでは、8000文字を書いたときしても、それほど負担ということはない。人間、努力すれば変わるものだ。

あんまり自慢話ばかりをしてもしょうがないので、今日は新しいチャレンジでの失敗は必ず成長につながるということを話たいと思う。失敗は成功のもととよくいうし、ビジネス書や自己啓発書を読む人なら、そんな意見はもう食傷気味、というひともいることだろう。

けれど、何か新しいことをやった人ならわかると思うが、失敗をポジティブにとらえることはなかなか難しい。

自分な特異な分野なら、失敗はそもそも少ないし、あったとしても、それほど大したことではない。自分を評価してくれるひとも多くいるかもしれない。

しかし、新しいことというのは、常にその分野では、下の領域から始まる。

私は英語でものを書き始めのは一年前ほどになるが、当たり前だが、その当時は基本的な文法の間違いもたくさんして後で読み返してもどかしくなるくらいだった。しかし、英語がネイティブでない(あるいは英語ネイティブも)ライターは必ずここを通る。逆にここで折れたら、次のステージがないわけだが、案外この試練がほんのひとつの過程でしかないことを知らずに途中で辞めてしまうひとも多くいることだろう。

先日、ユーチューブであるインフルエンサーが、ほとんどのビジネスにおいて、成功しているひとは、ひとに抜きん出て優秀であるというわけではない、といっていた。彼らの何が違うかというと、人より多くの時間を勉強とリサーチにあて、失敗しても、次にチャレンジにいかすのだというのだ。

つまり、単純に成功するまで努力しているということ。言い換えると、多くの人は、かりに能力がかなり高かったとしても、成功までの道筋、どのような失敗が待ち受けていて、どのようなストレスを被るのかというのが、見えていない、知らないがゆえに、自分のゴールにたどりつけないのだ。

成功は、そのひとの根性や情熱だけでどうにかなるものではけしてなく、ちゃんとその状況を説明してくれる情報こそがキーとなる。これさえつかめれば、失敗が来ても、冷静に判断できるし、受け止め方も変わってくる。失敗を糧にできるのは、この状況でしかない。

もっともなんでもやり始めたときというのは、暗中模索で、小さい失敗でも「俺はバカなんじゃないか」とかと思ってしまう。そんなときは、失敗は成長に不可欠と知ることだ。

これも一種のメタ情報である。精神論ではけしてなくて、多くの人の経験知だ。

昨日、雑誌を読んでいたら、ある言葉に大きなインパクトを受けた。「正しい道を走っているとき、たいてい、間違った方向に行っていると不安になる」。僕は良く知らないが、これはビジネスでは金言であるらしい(もっとも僕もうろ覚えであるし、原文は英語なので、上記は僕の脚色が多少入っています)。

しかし、これもメタ情報として使えそうだ。成長する段階というのは、どんな分野であれくるしいもの。子供の時、成長の過程で骨のあちこちが傷んだことを覚えているひともいるかもしれない。成長に痛みがともなうことのわかりやすい例かもしれない。ましてや精神面では、自分に何が起こっているのか正確に把握できないものだから、苦しみもまたひとしお大きい。

自分はバカなんじゃないか、でも誰もそんなことは教えてはくれない。自分にはできないんじゃないか、でもやってみないとわからないし、信じてやってみないことにはゴールまでたどり着けない。そして、とくに後者、自分にはできないんじゃないか、と思うとき、案外、まっとうな道を歩んでいる証拠ということだ。

正しい道ほどだれも行きたがらない。参考例も少ない、だから不安になるのは、悪くない状態ともいえる。これも精神論に聞こえることだろう。精神論には違いないが、一方で何か達成している人は何か必ず大きな不安を通ってきているわけで、根拠のない楽観論でもないだろう。ようは、挑戦には失敗は必ず待ち受けているし、思ったよりも進捗は遅いしで、苦しいことが多い。

でも、そのことをある程度想像できているかどうがで、その過程の出来事の受け取り方も変わってくる。

では、また!

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