小説の書き出しの苦労。四の五のいわずに書くしかない。

エッセイ

小説を書く上で苦労するのは書き出しだ。

それはエッセイよりも、悩みは大きい。

小説の方がリズムが重視されるので、少しでも体調が悪かったりすると、書くことが困難になる。

しかし、書き出しに苦労があっても慣れるしかなく、ただ書くことでしか問題は解決しない。

小説の方がエッセイよりも書き出しで苦労する。

書き出しでつまずいて困るのは、エッセイよりも小説の方であることのほうが多い。

エッセイも書き出しがうまく行かずに、後半の構成が乱れるということもあるが、そうなっても力技でごまかしてしまうこともできなくはない。

ところが、小説はよりリズムが重要になって来るので、始めに仕損じると、無理して書いて行っても、文章がぎこちなくなり、人物の動きも、不自然になってしまう。

いや、エッセイの方が難しいというひともいるだろう。エッセイもリズムは大事だ。

しかし、多くの場合、エッセイよりも小説の方がイマジネーションを豊富に働かせねばならず、これをうまく稼働させるにはこちらの身体的なノリもそれにふさわしい状態になっていなければならない。

だから、体調が悪いとき、朝起きて体が怠いときなど、まさに書くのは苦行で、何を書いても気に入らず消してばっかりすることもある。

まだ、前日の続きを書く場合は、それまでに書いてきた世界観はまだ頭のなかに残っているので、リズムにも乗りやすく、多少、鬱でも風邪をひいてもどうにか書けるのだが、これがショートショートになると、毎日、書き出しから始めねばならず、体が言うこと聞かないとなると、ほんとうに何にも書けず、自暴自棄にもなってしまう。

いっそのこと死んでしまいたい、とつぶやく。死にはしないけど。

で、私はこれからぼちぼちとショートショートも書いてブログにも載せようとも思っているのだけれど(あくまで予定)、この書き出しへの恐怖心を克服しない限りコンスタントに書き続けるのも難しい。

ウェブにはそれこそ無数にショートショートの小説が存在するわけで、書き手もそれぞれにスタイルはあるのだろうけど、この書き出しの苦労は案外共通したことではないだろうか。特に初心者にとっては。

しかし、こういう問題の解決はけっこう簡単なんじゃないかなと私は思っている。

ただ文句を言わず書くしかない。

どうすれば、書き出しの苦労を減らせるのだろうか。

四の五のいわずに書け、ということにつきるだろう。

私は長年、趣味であっても小説を書いてきたが、なかなか長編を書くことができないでいた。

短い話で体力が切れてしまう。

どうすれば良いか長年分からなかったが、そのときも、解決法はごく単純で「しんどくても書く」という方法しかなかった。

このブログもそうで、始めの記事はぎこちなくて、自分で読んでも気持ちが悪いくらいだった。

しかし、記事を重ねて行くことで、自分らしさも徐々に出て来て、それはまだブログを始めたころには想像もできないことだった。

ただ書くしかない。

でも書けば何とかなるということだ。

これは、確実にショートショートにもいえることで、コンスタントに書いて行けば何とかなるものだ。

書くのが苦痛でもなくなるし、むしろ、楽しく快感にもなるだろう。

しかし、書かなければ、いつまでたってもしんどいままで、苦境を突破できない。

何事もそうだけど、あれこれと論理的に考えているよりも、こぶしひとつで壁を打ち破るような勢いも必要なことがある。

ようは馬鹿になることだ。

もっとも根性論で突っ走るのばかりも無益なので、ちょっと無理をするくらいのほうが、継続には良いかもしれない。

馬鹿もほどほどに、とはよく言ったもの。

ちょっと馬鹿を目指す、これが何かを始めるときのコツだ。

では、また!

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