2021-06

エッセイ

悩み体質。体の形によって悩みは変わる?悩みの身体性。

悩みの多い体質というものがあって、私などはこれに当てはまる。数年前に、古い精神医学の本を読んだ。そこには、顔の骨格によってひとの気質を分類できると書いてあった。精神活動も身体に依存する。そうであれば、悩みの種類もきっと身体の影響を受けるのだ。
エッセイ

作家はなぜ太ってしまうのか。作品制作以外は、億劫?

作家で、太っているひとは珍しくない。それは、単に中年太りというだけでもないようだ。小説家というのは、作品制作に没頭しだすと、それ以外は考えたくなくなる。あるひとは、自分の健康のことも後回しになる。運動をするのだって億劫なのだ。だから、痩せない。
エッセイ

マジメなひとの人生観。「苦しみも祝祭」

マジメなひとにも当然、生き方への意見というものがある。人生観。マジメなものは苦しいのです、とはリルケの言葉。私もひとに呆れられるほどのマジメ人間だが、やはり苦悩は多い。しかし、マジメとは彼岸に繋がる能力のことだ。あちらの世界に繋がると、苦しみも祝祭になる。
エッセイ

やけくそになる気性は文章を書けば改善するよね。自分を対象化する方法。

やけくそになってしまうときがある。私も長年この気性に悩まされてきた。でも、それは文章を書くと改善された。言葉というのは社会的なツールだ。みなの共通の理解がそこにある。言葉を知るというのは自己の社会化、客観化。客観的なところにやけくそなんてないよね。
エッセイ

三十代の体の変化。男性と女性のちょっとした違い。

三十代は体が大きく変化する。しかし、男性と女性とではちょっとした気づきの違いはあるようだ。例えば、しわ。女性は顔のしわを気にするが、男は自分の顔にいつしわができたなんか覚えていない。同じ人間、男も女も共通して衰えていく。ただ、意識しているところは差がある。
エッセイ

文章のリズムはパソコンよりも手書きの方が掴みやすい。

文章を書くにもリズムというのがある。小説を書く時これを掴むと作品に没頭しやすくなる。パソコンよりも手書きのほうがリズムは掴みやすい。手書きは間違いを訂正しずらいので良い緊張感がある。また視野が狭いので構成に気を取られずに、文章のリズムに乗りやすい。
小説

似ているひとたち。[短い小説]

真田晋平は、会社でひどい扱いを受けていた。部長も主任も彼を侮辱して、人格を否定した。その理由も彼には分からなかった。気持ちが病みそうになったので、彼は会社を辞め、別の職場に変わった。そこに働くひとたちは誰かに似ている気がした。彼は自分自身が分からなくなった。
エッセイ

働けなくなったら、すること。「生きてりゃ、よいことも悪いこともあるさ」

働けなくなったとき、やはり色々と考えてしまうもので、それが気持ちを落ち込ませる原因になってしまう。あまり落ち込むと生きる気力も失うこともあるので、そうなる前に、何か小さなことでも始めるのが良い。悪いことのなかにもよいことは作っていける。
エッセイ

瞑想によって変わったこと。否定もしなければ肯定もしない。

瞑想によって多くのことが変わった。私は子供のころから空想が好きで、四六時中何かを思い描いて過ごしていたのだが、瞑想を始めてから、空想に対する執着は減った。瞑想と言っても大層なことはしない。いまある自分に集中するだけで、否定もしなければ肯定もしないのだ。
エッセイ

考えることは孤独を奪う。時間の共有。

考えることは孤独を奪う。ひとりで何かを考えていても何かと時間を共有してしまっている。ギリシャ哲学を考えるひとはギリシャの賢人と同じ時間をともにいるわけだ。ものを考えると孤立感から逃れる。ものを考えずに、身体で受け止めるしか孤独は感じることはできない。